先日、国分寺に打ち合わせに行きました。電車で国分寺駅を通ることはありますが、以前住んでいた場所を自転車で散策するのは久しぶり。
私は大学に入学した18歳から卒業して結婚するまでの約7〜8年間くらい、国分寺に住んでいました。大学時代は4畳半一間、風呂なしトイレ共同のアパートで、その頃の家賃は1ヶ月2万3千円。卒業してからは少しだけステップアップして、トイレ&お風呂付きの6畳一間になりました。
実家は埼玉県なので、実家から大学へ通えなくはなかったのですが、受験に合格したとたん、なぜか「家族から離れて、1人でゼロからスタートしたい!!! 」との想いにかられ、家を出ることに。そのことを家族に打ち明けた時は、突然だったこともあり、母が驚いてポロポロ涙したのを覚えています。
芸大・美大受験中心の毎日だったのに、合格したことで目標がなくなったように感じたと同時に、それまで家族やいろいろなものに守られて生きてきたことに気付いたのかもしれません。ビンボー生活に憧れていたこともあります。
引っ越した当初は、カーテンも家具もなくて、1人で寝起きすることに慣れておらず、私も布団でしくしく泣いていたことを思い出しました。サークルの先輩が小さなブラウン管のテレビを拾ってきてくれたのですが、ジージーいってよく映らないため、見る時はアンテナを手にもって空中で動かしながら見たり。アルバイト以外はすることがなくて、家で鏡を見ながら、よく自画像を描いていました。その頃の絵をみると、自分の顔、部屋の様子がわかって面白いです。
近くの桃の湯という銭湯へ行った帰り、アパートの近くの小川で小さな火の玉のようなものがフワフワしているので、立ち止まり「??????」という顔をしていたら、通りかかった女性が「それ、源氏蛍よ」と笑いながら教えてくれました。
「本物だぁ〜!!!」と飛び跳ねて帰りました。
この頃の話をすると長くなるので、ここらへんでやめておきますが、4畳半一間のアパートは健在で嬉しかったです。
とにかく、先日、国分寺へ行って懐かしかったことと、国分寺なのに「品川かぶ」という、大根のようなカブが売られていたので、面白くて絵手紙に描いたというわけです。ちなみに味も、大根のようなカブでした。
あと、おまけで買った里芋のコロッケも、ねっとりしていて美味しかったです。