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東京都小平市 絵画造形「アトリエことこと」

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くちなし染め

「くちなし染め」に挑戦してみました。
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「くちなし」は、栗きんとんの色づけに使われたりする鮮やかな黄色が特徴です。

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以前スーパーの食品売り場で安くなっていたので、染色用に買い置きしていました。
袋に入っていると分かりませんが、クチナシはできるだけ赤みがある実を選ぶといいでしょう。

クチナシは木綿によく染まるそうです。
下処理として、木綿の布を中性洗剤の入ったお湯(60度位)に浸けて洗い干しておくだけでもいいそうですが、私は一応豆乳でタンパク処理をしてから染めました。

乾燥したクチナシは布と同量が基本ですが、よく染まるということで、クチナシ30グラムに対し布50グラムで染めてみることに。


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1/まず水1.5リットルにクチナシ30グラムを入れて15分間煮出します。いい香りがしてきます。

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2/ザルに漉し布をのせて一番液を取ります。色はこのような明るい黄色。

3/煎じた実をよく揉んでつぶすと、濃い色が抽出できます。熱いのでゴム手袋をして絞り、再び水1.5リットルを加えて15分煮出し、二番液を取ります。

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4/一番液と二番液を合わせると、このような濃い色になりました。

5/50〜60度の染料液に布を15分間浸します。ムラにならなよう、時々よく混ぜます。

6/布を軽く絞り、媒染液に15分間浸します。ミョウバン媒染液と、鉄媒染液を用意し、色の違いを媒染液による色の違いを調べることに。
7/媒染後、布をよく水洗いし、再び染料液(70度)に浸します。

8/よく水洗いして陰干しして出来上がり!


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↑微妙なので分かりにくいと思いますが、黄色がミョウバン媒染、少し緑がかった黄色が鉄媒染です。
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↑↓白いハンカチも染めました。お花がかわいいでしょ?
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↑捨てようと思っていた着古した白いTシャツを染めました。
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↑一度染めた後の染料液で、夫のTシャツを染めてみました。さすがクチナシ! 少し薄い黄色になったかな? と思いますが、しっかり染まりましたよ。カレーのスパイスなどで使われるターメリックも、よく染まりやすいそうです。
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by atelier-kotokoto | 2009-10-20 13:21 | 草木キッチン染め