先日、近所の小金井公園に家族で遊びに行きました。
長女はパパと一緒に、補助輪を取って自転車に乗る練習をし、私は次女の相手をしていました。
気持ちのよい秋晴れの日で、黄金色に輝く大きなイチョウの木には、カメラを持った人々が集まっています。そこは桜で有名な公園で、11月ともなると、桜の葉がたくさん落ちていました。
紅葉した木々を「キレイだなぁ〜」と眺めながら、何か公園でできることはないかな…と考えていると、ふと、大学でテキスタイル・デザインを専攻していた先輩から「桜の樹皮か葉っぱで染色したら桜色に染まるよ〜!」と教えてもらったことを思い出しました。
樹皮は固くて自然に剥がれるものではなさそうです。無理に取ってはいけないと判断し、桜の落ち葉を拾い集めることに。枯れ葉でなく、なるべく赤く美しい葉で、落ちて間もない葉の方がよく染まりそうだな、なんて考えなら黙々と拾いましたよ〜
それから数日後、いよいよ染色してみました。
鍋に落ち葉と水を入れ、グツグツ煮て染色液を作ります。
ところが、15〜20分煮ても色はほとんど出ません。「あれ…? やっぱり葉っぱじゃなくて樹の皮だったのかな…」と思いつつ、30〜40分しっかり煮出したら、色が出てきました!
紅茶のような琥珀色です。煮出すときの香りは、桜もちを包む葉っぱの香りでした〜!!
落ち葉とは思えない、さわやかで少し甘い香りです。感動〜!!
ザルに濾して、用意しておいた生地を入れて15分ほど煮染めし、鉄媒染とみょうばん媒染に浸してみました。すると、どちらも桜色(ピンク色)にはほど遠く、落ち葉色(茶色)にしか染まりませんでしたが、同じ茶系でも、コーヒー染め(コーヒーを抽出したかすで染める)したときより、しっかり染まりましたよ〜!!
↑手前が鉄媒染、奥がみょうばん媒染です。
ついでに、花びら染めした絹のスカーフも桜の落ち葉で染め直してみましたが、色がすでに抜けてしまったのか、ベージュ色にしか染まりませんでした。でも、これはこれで落ち着いた雰囲気で気に入りました。
↑花びら染めしたスカーフ。落ち葉染めする前です。
↑落ち葉染めした後のスカーフ。ベージュ色です。
来年、アトリエことことで染色をするときは、子どもたちと一緒に落ち葉をするところから始めたいなぁと思いました。