↑影絵しばい『はらぺこあおむし』のタイトルで使用したものです。
↑有名なエリック・カールの絵本『はらぺこあおむし』を影絵しばいで表現するにあたり、少々細部を変えさせていただきました。その1シーンがこれ。
「……あおむしが食べるものを探しにのそのそと歩いていると、大きなお弁当箱を見つけました。その中には、ぺろぺろキャンディーと、ハムみたいに大きなサラミと、サクランボののったカップケーキと……」という場面です。少しずつお弁当箱のフタをあけるようにして、見せていきました。
↑そしてラストシーン。あおむしがさなぎから美しい蝶に変身したときものものです。印象的にするため、ここだけセロハンを使って色を出しました。
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前回の『おだんごぱん』のときは、影絵しばいの小道具のほとんどを、黒の厚画用紙で作っていました。これは、カッターで切り抜くときは楽なのですが、動かすための棒をつけたりしていると紙が曲がりやすかったため、今回は薄い段ボールを使ってみました。これが大正解! 少々かさ張りますが、強度もあるし、加工もしやすいです。
うさぎやカメの手足を別に作り、割りピンでつなぎ、糸でひっぱると、影絵を動かすことができます。
しゃもじや焼き網などを利用すると、簡単だし面白いですよ!
↑猫の胴体を半分に切り、間をちょん切った靴下でつなぐと、猫が伸びをしたり座ったりした様子を表現できます。
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そんな具合で、影絵道具は少しずつ工夫してきたのですが、1つ落とし穴がありました! それは、影絵しばいを上演するにあたり、外からの光の影響を甘く見ていたことです。
窓のない部屋、または暗幕などで光をしっかりと遮断した部屋で行わないと、せっかくの影絵がよく見えなくなってしまいます。
これは2010年12月に行ったときのものです。天気のいい午前中、カーテンのない障子と畳の部屋で、「うさぎとカメ」、「カニさんカニさん」、「カタツムリ」、「犬のおまわりさん」などの曲に合わせ、影絵を上演しました。
舞台の部分のみ、暗幕があったのですが、閉め忘れていたため、このように画面はほとんど真っ白けで、白黒のコントラストが出ていませんでした。残念!!
この後『はらぺこあおむし』を上演したときは、暗幕を閉めたので、見えるようになりましたが、もっと光を遮断しないとだめだということを痛感しました。何かいい方法を考えねば!
↑これは影絵舞台の裏です。高校、大学時代に描いていた油絵キャンパスの木枠が、こんなところで役に立つとは!
課題も見えてききて、ますます影絵しばい制作が面白くなりそうです。