月1回、小平市の障がい者支援施設「曙光園」で美術の講師をさせていただいています。
4月の曙光園の美術の日では、鯉のぼりを作りました。
昨年のこの時期は、皆で1つの大きな鯉のぼりを制作したので、今年は1人ずつ、鯉のぼりを作ることにしました。
水彩紙を使って、はじき絵の(クレヨンで色を塗った上に絵の具で着彩)挑戦です。といっても、クレヨンを丁寧にしっかり塗ったので、絵の具が必要ない方も大勢いました。
色を塗り終わったら、折り紙で作った「目」をつけて、紙を丸い筒状にして綴じ完成です。
今年の曙光園は、施設内にミニ鯉のぼりをたくさん吊るして飾ってあったので、そこに今回作った鯉のぼりも加えていただきました。
曙光園では、毎月なるべく工作系と絵画系を交互にもってくるように考えています。しかし、今回のようにミックスすることもしばしば。全体的に「工作が多い」という印象を持たれているかもしれません。
絵が苦手な方や、手を思うように動かせない方でも気軽に参加していただくことを考慮した結果、このような内容になってきたのですが、デッサンをしたり自由に好きな絵を描くなど、純粋に自分の絵の世界に没頭したい人もいるので、そういう方には別メニューを用意することも、今後は考えていかなければと思っています。
↑さて、先月に続いて今回も絵を描くのが大好きなTさんが、私に絵を見せてくださいました。
ツバメの大群が夕方巣に帰っていく新聞の写真を見ながら、ご自分の想像力を駆使して描いたそうです。
この他、桜の花見に行ったときに描いた絵も見せていただきました。
今年は開花が早かったため、お花見当日はほとんど散ってしまっていたそうですが、Tさんの絵は散ったあとの桜の美しさを伝えてくれていました。
車いすでの移動が大変なことから、桜の木からかなり離れた場所で見たそうですが、桜の花の軸の部分(赤いひげのように見えるところ)がとてもきれいだったとおっしゃっていました。
桜の木々が連なっていて、花の軸が虹のようにかかった絵で、私もとても感動しました!
普段施設内で生活されているので、外の新鮮な空気に触れる喜びも加わっているのでしょうか。
これからも、たくさん、たくさん絵を描いてみせてくださいね!!